BEATLESのアナログ盤

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今回はCDボックス・セット『THE CAPITOL ALUBUMS Vol.1』の発売にちなんで、『BEATLES '65』を取り上げたいと思います。
THE CAPITOL ALUBUMS Vol.1』はビートルズのアメリカ上陸40周年(ということはつまり、 ブリティッシュ・インヴェイジョン40周年ということですね)を記念して、1964年にUSキャピトルからリリースされた4枚のアルバム (ドキュメンタリー・アルバム『THE BEATLES' STORY』を除く)をCD化したものです。
BEATLES '65』は64年のクリスマス・シーズンに全米でリリースされたもので、 中味はほぼ同時期にリリースされたUK盤『BEATLES FOR SALE』が中心になっています。

ではまずオリジナル・モノラル盤です。カタログ・ナンバーはT 2228



このジャケットには思い出があります。
かすかな記憶しか残ってないんですが、近所の洋楽好きのお兄さんが、後で紹介する国内盤のLP 『ビートルズ 5』を持っていて、そのころラジオから流れてくるビートルズのシングルしか聞いたことのなかったぼくは、 あこがれとともにそのアルバムを眺めていました。
そんなこともあって、同じデザインを持つこの『BEATLES '65』はぼくのなかではビートルズの最初期の記憶と重なるジャケットです。
撮影はのちにブッチャー・カヴァーで有名になるロバート・ウィタカーですが、スリーヴにはフォトグラファーの名前もデザイナーの 名前もクレジットがありません。
左下の写真の別テイクがUK盤EP『Million Sellers』のピクチャー・スリーヴに使われています。

バック・カヴァーのライナーノウツも無記名ですが、US盤のアシスタント・プロデューサーとして デイヴ・デクスター・ジュニアの記載があります。



レーベルはレインボウ・キャピトルで光沢のあるタイプ、Side-1の「1」が「I」になっています。
インナーは米キャピトルのアド・スリーヴで、 『MEET THE BEATLES』から『SOMETHING NEW』までの3枚のアルバムが載っています。
マトリクスは手彫りで、Side-1がT-1-2228-P5-P、Side-2がT-2-2228-T6-Pで、 それ以外には記号もサインもいっさいありません。
じつはこれデッカ・プレスなんですね。



参考のためにMST!さんのお持ちのモノラル盤のレーベル写真をお借りしました。
MST!さんのレコードはキャピトル・プレス、マトリクスはやはり手彫りで、Side-1がT-1-2228-J-12、Side-2がT-2-2228-H-11、 その後に機械打ちで「2」の刻印、*のようなマークがあるそうですので、西海岸ロサンゼルス工場のプレスです。
見比べていただくとわかりますが、レーベル中央にある同心円状のミゾの大きさが違います。
このミゾの直径が極端に小さいのがデッカ・プレスの特徴です。
そのほかフォントや文字のレイアウトなど細かな違いがありますが、「1」が「I」になっているのはイースト・コースト・プレスの特徴で、 スクラントン工場のために印刷されたレーベルがデッカ・プレスのディスクに貼られたものだと思います。

つづいて再発のステレオ盤、カタログ・ナンバーST 2228です。



フロント・カヴァー上部に「CAPITOL FULL DIMENSIONAL STEREO」の大きなロゴがあるので、 下3枚の写真の位置がカヴァー下端ぎりぎりまで下がっています。
100万枚以上の売り上げを示す「GOLD RECORD AWARD」のマークはまだありません。

レーベルは69年9月から71年1月まで使用されたグリーン・キャピトルです。
マトリクスはSide-1がST-1-2228-X12、Side-2がST-2-2228-X12で、Yの字の上を閉じた、アンテナのようなマークがあるので ヴァージニア州ウィンチェスター・プレスのようです。
インナーは白いプレーンなもの。



ではジャケットの細部を見てゆきましょう。
まずフロント・カヴァーの右上です。



『SECOND ALBUM』までは「File UnderThe Beatles ・Pop Rock, Vocal Group」となっていたクレジットが、 『SOMETHING NEW』では「File UnderThe Beatles ・Vocal Group」となり、さらにこのアルバムでは 「File UnderThe Beatles」になっています。
さすがにこのころになると、田舎町のレコード店でもビートルズのレコードをどこに置いたらいいかわかるようになった、 ということでしょうか(笑)。
レコード番号の前にある黒い円のマークは、ステレオ盤では二つに分かれるようになりました。

バック・カヴァーの右上の写真です。モノラル盤には「HIGH FIDELITY RECORDING」のロゴが、 ステレオ盤にはFDSのマークが印刷されています。



バック・カヴァーの右下、RIAA(全米レコード工業会)のマークの部分ですが、レインボウ・モノラル盤にはナンバーがありません。 再発ステレオ盤は12です。



なお、70年代初頭に、東芝EMIからアメリカ編集盤が国内盤としてリリースされましたが、本作品はカタログに含まれませんでした。
そして同じジャケット写真を使った国内編集盤『ビートルズ 5』は引き続き販売されたので、 このころにビートルズのアルバムを集め始めた人はちょっと混乱したのではないでしょうか。

では、その国内編集盤『ビートルズ 5』をご覧ください。
『ビートルズ!』『2!』『ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!』『フォー・セール』につづく5枚めのアルバムなので このタイトルがありますが、『フォー・セール』の当時のタイトルは『ビートルズ '65』。
うーん、紛らわしい。
レコード番号はOR 7103で、『5』にあやかって65年5月5日の発売、モノラルのみのリリースです。



スリーヴは表裏ともヴィニール・コーティングを施したペラジャケですが、 折り返し部分は内側で貼り合わせてあるのでフリップ・バックではありません。
フロント・カヴァーは『BEATLES '65』にそっくりで、US盤のタイトルの上に書いたあった 「GREAT NEW HITS BY JOHN・PAUL・GEORGE・RINGO」というコピーは「NEW」を除いてそのまま使われています。
けれども収録曲はUS盤『BEATLES '65』とはほとんど重なりません。
そのもとになったUK盤『FOR SALE』は『ビートルズ '65』としてすでにリリース済みだったからです。
バック・カヴァーはフォト・スタジオでの撮影でしょうか、ギターにはシールドがつながっていないし、 ヴォーカル用のマイクもありません。



ディスクはエヴァー・クリーン・シリーズの赤盤で、レーベル下部に「LONG PLAYING」のロゴがあるファースト・プレスです。
インナーは東芝音工のアド・スリーヴ。

4ページに渉るブックレットがついていて、評論家木崎義二さんによる詳しい曲目解説と歌詞が載せられています。
64年暮のシングル「マッチ・ボックス/スロー・ダウン」、65年初頭のシングル「アイ・フィール・ファイン/シーズ・ア・ウーマン」、 同じく「のっぽのサリー/アイ・コール・ユア・ネーム」、そしてなんといってもドイツ語ヴァージョンの「抱きしめたい」と 「シー・ラヴズ・ユー」の収録がウリだったようです。





US盤『65』と比較してみましょう。
タイトルも紛らわしいのですが、ロゴもよく似たものが使われています。
65』にある曲名表示は『5』にはありません。



コーティングの有無や紙質、紙の厚さの違いなどで、微妙な味わいの差異が出てきます。







special thanks to Mr.MST! for your kindness
© 2004 ryo parlophone




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