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A HARD DAY'S NIGHT

(catalog number) MFSL-1-103
(release date/Box Set) Sept. 1982
(release date/ Series ) Feb. 1987
(release date/UK Export) Mar.1987


大学に通うために下宿していたころ、仲のよかった友人の家に遊びに行ってはいろいろなレコードを聞かせてもらっていましたが、 ビートルズでよく聞いたのは、この『ア・ハード・デイズ・ナイト』と『ラバー・ソウル』でしたね。 「恋におちたら」や「I'm Looking trough You」なんかをよくいっしょに大きな声で歌ったものです。
初期のポップな曲ばかりじゃなく後期のヘヴィーな曲でも、なぜかビートルズっていっしょに歌っちゃいますよね。 アンソロジーに入っている「Within You Without You」のカラオケにあわせて歌うのってぼくだけですか(笑)。
閑話休題、今回はモノラル盤3種とステレオ盤3種の計6種類の『ア・ハード・デイズ・ナイト』を聴いてみました。

まず、オリジナルのモノラル盤、マトリクスの枝番は-3/-3です。
けっしてハイ・ファイ的な美しい音ではないんですが、迫力のあるいい音です。
A-1「ア・ハード・デイズ・ナイト」では シンバルがうるさいほど鳴り、チェンバロの音も派手でパンキッシュということばがぴったりです。 音が塊になって飛び出してくるような元気のいい音ですが、ヴォーカルや楽器の分離がよく、とても40年も前の録音とは 思えません。
A-5「アンド・アイ・ラヴ・ハー」ではジョンの弾くJ-160Eの歯切れのよさが印象的です。
もう一枚のモノラル盤は87年の国内限定盤
A-1はオリジナルに比べるとずいぶんおとなしい感じで、シンバルはフランジャーがかかったように響きます。
A-2「恋する二人」も美しくまとまった印象で、ジョージの弾くリッケンバッカー360-12もやや色がつく感じがします。
アンド・アイ・ラヴ・ハー」のガット・ギターはじつに余韻が豊かで、ポールの声がいつもより鼻にかかっているのが よくわかります。
つづいてステレオ盤です。
まずUK再発盤2EMIロゴ
マトリクスの枝番は-1/-1で、オリジナルと同じです。
モノラル盤と比較すると、全体的に音が高域にシフトしていて、低域の量感が不足します。 サ行音がかなり強調されて、A-5では「she」の音など派手なノイズになります。
それがよい方向にはたらくのが「恋する二人」で、ジョンのハーモニカはたいへんにリアルで、 ヴォーカルも張り切って聞こえます。
4枚めは国内初盤で、レーベル下部に「LONG PLAYING」のロゴがあるタイプ。
低域が不足しているのはUK再発盤と同じですが、こちらは高域の強調がやや抑えられて、耳障り感はかなり少なくなっています。
中域重視のカッティングは「アンド・アイ・ラヴ・ハー」などで功を奏し、クラベスの音が美しく、ガット・ギターのソロも存在感があって 部屋の空気を震わせる感じはぞくぞくします(笑)。
5枚めはモービル盤です。
やっぱりいい音ですねー!! 「ア・ハード・デイズ・ナイト」に針を落とした瞬間にバスドラの音が腹に響きます。 UKオリジナル盤のパンキッシュな傾向をそのままにハイ・ファイにした感じで、ヴォーカルもじつに美しく聞かせます。
A-2では左chでベースがぶんぶん唸りますが、これはUK再発盤や国内ステレオ盤ではけっして聞こえなかった音です。 右chのハーモニカもじつにリアルです。
ただし、ジョンのJ-160Eが澄んだ音で響くのは好みの分かれるところかもしれません。
さて、ここで思いついて現行のUKデジ・リマ盤で唯一もっている『ア・ハード・デイズ・ナイト』 をレコード棚からひっぱりだしてみました。
以前一度聞いただけでその後聞く気がしなかったものですが、いい機会なのでもう一度ターン・テーブルに載せてみました。
う〜ん、やっぱりダメですね。
A-1の最初から、音が重なり合ってごたごたした感じです。ただ喧しいだけだなあ。
同じモノラルでもUKオリジナル盤とは雲泥の差がありますね。


今回もモービル盤のリマスタリングのうまさを改めて感じることになりましたが、 それと同時にオリジナル・モノラル盤の実力をまざまざと見せつけられた感じです。
くりかえしていいますが、ほんとうに40年前の録音とは思えません。
これだからアナログ盤はやめられないんですね。
ところで高域が強調されて耳障りな2EMIシルヴァー・パーロフォンですが、これにはプレス工場の設備の進化と関係があると 思っています。60年代、アビー・ロード・スタジオではカッティングとプレスの際に高域が減衰するのを見越して、 かなり高域を強調してミックスしたといわれています。70年代に入るとカッティング・マシーンの性能も上がり、 プレス工場の設備も進化して高域の減衰は少なくなりました。
したがって60年代のままのラッカー盤(マトリクス-1/-1)を70年代の最新設備でプレスしたことにより、高域の ピーキーなレコードが生産されることになったのだと思います。
おそらくオリジナルはステレオ盤もモノラル盤もすごい音だったはずで……。いかん、いかん(笑)。



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© 2004 ryo parlophone


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