BEATLESのアナログ盤A COLLECTION OF BEATLES OLDIES「オールディーズ」といえば、60〜70年代の古くて懐かしいポピュラー・ミュージックをさす言葉として広く使われています。 さて、1966年のクリスマス・シーズンに発表されたビートルズ初のベスト・アルバム『オールディーズ』ですが、
当時洋楽を聴いていた友だちはみんな持ってましたね。まさに一家に一枚という感じ。 ではまずオリジナルのモノラル盤からご覧いただきましょう。 |
66年12月10日のリリースで、カタログ・ナンバーはPMC 7016。 ぼくが手に入れたものは幸いにもニア・ミント・コンディションで、角のツブレなどもなく バック・カヴァーの白さもほぼ発売当時の美しさを保っています。 |
レーベルはおなじみイエロー・パーロフォンで、スピンドル・ホールの上には「SOLD IN U.K.〜」というリマークがあり、
Side-1に「KT」というタックス・コードが刻印されています。 つづいてオリジナル・ステレオ盤です。 |
モノラル盤と同じく、表のみがコーティングされたフリップ・バックのジャケットはGarrod & Lofthouse製で、
フロント・カヴァー右上には「stereo」のスモール・ロゴがあります。 レーベルはイエロー・パーロフォンで、モノラル盤と同じフォント、レイアウトですが、
PARLOPHONEのロゴの上にSTEREOの表記があります。 |
Side-2にタックス・コードKTの刻印があります。 3枚目は再発のステレオ盤です。 |
表のみがコーティングされたフリップ・バックのジャケットはGarrod & Lofthouse製でファースト・プレスと同じですが、 フロント・カヴァー右上に「stereo」のロゴがありません。 |
レーベルはシルバー・パーロフォンの2 EMIロゴで、リムが「THE GRAMOPHONE CO LTD」で始まるタイプ、マトリクスは
オリジナルと同じYEX 619-1G、YEX 620-1Gで、スタンパー関係はSide-1が2/HT、
Side-2が2/GDTとなっています。 さて、ここでちょっと気になることがあります。 ところがスリーヴを見ると混乱してしまいます。 ![]() 上から順にオリジナル・モノラル盤、オリジナル・ステレオ盤、再発ステレオ盤です。 これはどういうふうに考えればいいのでしょうか。 なお、この3種類のスリーヴは背表紙の絞りでも違いがあります。 ![]() 上がモノラル盤で絞りがなく、中と下はステレオ盤で絞りがあります。 さて、もう1枚再発ステレオ盤をご覧いただきましょう。 |
今度はフロント・カヴァーに「stereo」のロゴがありますが、裏はフリップ・バックではありません。 |
レーベルは同じくシルバー・パーロフォン、2 EMIロゴ、リムが「THE GRAMOPHONE CO LTD」で始まるタイプで、マトリクス関係は
Side-1がYEX 619-1G、1/HR、Side-2がYEX 620-1G、4/HOとなっています。 2枚の再発盤はレーベルのフォントが少し違っています。 |
最後に国内盤を1枚ご覧ください。 |
国内盤の初発はUK盤の翌年、67年2月ですが、ここでご紹介しているのは
レーベルがアップルになってからのセカンド・プレスで、カタログ・ナンバーはAP-8016、
69年にリリースされたものだと思います。 バック・カヴァーの写真は正しく修整されていますので、「BUT GOLDIES!」などのレイアウトがUK盤とは左右対称に なっています。 |
左がUK盤、右が国内盤ですが、たしかにポールなどはこうやって比べてみると英国盤に違和感があります。
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ディスクはエヴァー・クリーン・タイプの赤盤で、アップル・レーベル、おなじみのブラック・インナーに収められています。 |
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解説と歌詞が記載された4ページにわたるブックレットがついています。 解説は前作『リヴォルヴァー』に引き続き、評論家の福田一郎さん。 「昨日、今日そして明日のビートルズ」と題されたこの評論は『リヴォルヴァー』の反響のすごさから始まって、 その内容がビートルたち自身の音楽的欲求を満たすためのものであって、ファンにアッピールすることは二の次であったこと、 にもかかわらず大ベスト・セラーになり、しかも今まで彼らの音楽に否定的だった人々に絶賛されていること等を述べ、 最後に現在スタジオ入りしているといわれる彼らが次にどんなアルバムを作るのだろうか、といったような結びになっています。 ……つまり『オールディーズ』のことは一言も書いてない! 見事です(笑)。 しかもその内容は今読み返してみてもじつに的確に当時の彼らの姿を捉えています。 さすが福田一郎さん。あらためて尊敬します。 |
なお、本アルバムはUS盤が存在しません。
あれだけ商魂たくましかった米キャピトルが、このアルバムをリリースしなかったのには何か訳があるのでしょうか……。
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