HOME>SPECIAL FEATURES>THE CAPITOL ALBUMS VOL.2 THE CAPITOL ALBUMS VOL.22006年4月4日のEU盤リリース直後から、『BEATLES VI』および
『RUBBER SOUL』が正規のモノラル・ミックスではなくステレオ・マスターを電気的処理によって
モノラルにした、いわゆる「にせモノ」であるということがわかって、全世界の?ファンを嘆かせた
『THE CAPITOL ALBUMS VOL.2』(ここでは便宜的に『ボックス2』と呼んでおきます)。 それでは『ボックス2』徹底検証、行ってみよう! ではまずボックスの外観です。 相変わらずビートルズに対する愛情がちっとも感じられないデザインですね〜。 わが国ではレインボウ・キャピトルと呼ばれている60年代米キャピトル・レーベルの、イエローからロイヤル・ブルーに
変化する色彩のグラデーションをモティーフにしたデザインで、『ボックス1』とは天地が逆さまになっています。 ボックス裏のいちばん上に書かれたコピーは、 フロント左上のシールは今回は黄色。 「First Time Ever on CD」から始まって フロントのポートレイト、もともとはリンゴやジョンがタバコを手にしたものだったようで、
それをごまかすために画像処理がなされています。 |
それでは中身を見てみましょう。 左からアウター・ボックス、上がインナー・ボックス、その下はブックレット、そして4枚のペーパー・スリーヴです。 前回と一番違うのがインナー・ボックス。 2つのインナー・ボックスを並べてみました。 こうやって写真を撮ったり記事を書いたりしながらつくづく思うのは…… ブックレットのほうは例によってブルース・スパイザーのライナーにレア・フォトのついたもの。 そうか、このときも手にはタバコを持ってたんだあ。 さあ、それではペーパー・スリーヴにいってみよう!! ぼくは『The Early BEATLES』だけは米オリジナルのアナログ盤を持っていないので、
それ以外のものをちょっと比べてみましょう。 US盤のスリーヴはバック・カヴァー用のスリックをフロントに折り返して、そこにフロント用のスリックを貼るという
いわゆるフロント・シールデッド・スリーヴと呼ばれるジャケットですが、ペーパー・スリーヴはそんな手の込んだことは
できません(笑)。 オリジナルのアート・ワークを再現したと謳っているとおり、バック・カヴァーも基本的にはオリジナルを踏襲。 曲目表示のところを見ると、プロデューサーのジョージ・マーティンや画像の出所などもそのまま
クレジットが残されていて、その間に あるいは「MORE GREAT ALBUMS FOR YOUR BEATLES COLLECTION」という当時の広告をそのまま載せているところなど、 米国人にはどうでもいいことなのかも知れませんが、われわれにはうれしいところです。 あれあれ? つづいて『HELP!』です。 これも色はよく再現できてますね。 でもここではアップル・マークだけでなく、オリジナルになかったCapitolとEMIのロゴ・マーク、
さらにはFDS(当時キャピトルの売りだったフル・ディメンショナル・ステレオ)や、RIAAのマークまで載ってます。 そして最大の問題点は、オリジナルのゲイトフォールド・カヴァーが、単なるシングル・スリーヴになって
しまったことです。 さて、もうひとつ前回と違うのはスパインにタイトルが表記されたことです。 最後は『RUBBER SOUL』。 不思議なことにこちらのアルバムはカタログ・ナンバーも「File Under: The Beatles」も復刻。 「NEW IMPROVED FULL DIMENSIONAL STEREO」のロゴが天の余白の部分にあるか、フロントのスリックのなかに
印刷されているか、レコードとペーパー・スリーヴで違っていますが、これはどうなんでしょう。 「それにしてもなんなんだよ、この中途半端なへなチョコな紙ジャケは?!」 でも、ぼくはこう思うんですね。 そもそも、ぼくらの考える紙ジャケって、アナログ盤のジャケットをそのまま精巧にミニチュア化したもので、
江戸時代の豆本なんかにも通じる一種の芸術品だと思うんですよね。 『ボックス1』の徹底検証で
書いたことをもう一度繰り返しますが、95年に米キャピトルはソニー・ロリンズがBLUE NOTEに残した
4タイトルのうち、3枚のCDをペーパー・スリーヴに入れたボックス・セットをリリースしました。 |
ボックスの裏にはちゃんと「IN MINIATURE LP SLEEVES」と書いてあります。
それでは最後にアナログ盤と比較してのサウンド・インプレッションを記しておきましょう。 上にも書いたように、『The Early BEATLES』の米オリジナル・アナログ盤を持っていないのと、
『HELP!』は再発ステレオ盤しか持っていないので、少し変則的なインプレッションになるのをご了承ください。
市場にはすでにリアル・モノラル・ヴァージョンを収録した改訂版が出回っているようですが、
入手にはもう少し時間がかかりそうです。 |
© 2006 ryo_parlophone
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