BEATLESのアナログ盤

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The BEATLES(WHITE ALBUM)

個人的にはオリジナルのなかで最も好きなアルバムです。
リアル・タイムに買ったアルバムとしては『MMT』に次いで2枚目で、購入したのは69年11月。発売から約1年後です。
当時読んでいた雑誌『ミュージック・ライフ』に国内盤が発売される前から輸入盤の広告が載っていて、いやがうえにも期待が高まっていました。 それでも4000円という価格は中学生にはおいそれと買える値段ではなく、1年間は指をくわえて待っていたということですね。
発売当初、英国では内容が散漫で楽曲的にも統一性がなく、1枚にまとめるべきだったという批判もけっこうあったようですが、 個人的には聴き始めてすぐに大変気に入りました。
そして35年経ったわけですが、今聴いてもちっとも古びない。
このころのアルバムはストーンズの『ベガーズ・バンケット』にしても、 ゼッペリンのファーストにしても、 クロスビー・スティルス&ナッシュの同名アルバムにしてもそうなんですが、ほんとうにいつ聴いても新鮮です。

いちばん好きなアルバムだけにたくさん持ってます。とりあえず、レコード棚にあったのはCDも含めて14セット。 どっか捜せばもう少し出てきそうな気がします(笑)。




ではまず、UKオリジナルのモノラル盤です。




オリジナル・アルバムとしては前作『サージェント・ペパーズ』につづくものですが、サイケデリックの終焉を表すかのように タイトルはシンプルに『ザ・ビートルズ』、ジャケットも真っ白なことから通称『ホワイト・アルバム』と呼ばれるようになりますが、 そのアイディアの斬新さに当時はほんとうに感心したものです。
ステレオ盤はバック・カヴァーの右上にSTEREOの表記がありますが、モノラル盤はそれすらありません。
68年11月22日のリリースで、レコード番号はPMC 7067-68



ラミネート・コーティングされたスリーヴにエンボス加工を施したThe BEATLESのロゴ。 そして機械でスタンプされたシリアル・ナンバー。それ以外には何もない真っ白のゲイトフォールド・ジャケット。かっこいいですね。



内側もヴィニール・コーティングされ、左側に曲目表示、右側には4人の写真が掲載されています。

初盤はトップ・オープニングといって上からディスクを出し入れするタイプ。



スリーヴは内側に折り返しのあるフッリプ・バックGarroc & Lofthouse製です。 上から出し入れするため、折り返しは左右についていて、一回り大きくなっています。



オリジナル盤はシリアル・ナンバーが7桁で、"0600000"ぐらいまでトップ・オープニングのようです。

ジョンとポールが中心になってApple Corp.を立ち上げたのが67年12月で、『ホワイト・アルバム』はビートルズのアルバムとしては 最初のアップル・レコードからのリリースとなりました (最初のシングル盤は68年8月発売の『ヘイ・ジュード』)。




黒いインナー・スリーヴに青リンゴの写真の入ったレーベル。初期のダーク・グリーン・アップル・レーベルと呼ばれるタイプのものです。
どこかで「どうして青リンゴなんだろう」という声を聞いたことがありますが、イギリスではリンゴといえば青リンゴなんだそうです。
ぼくが持っているのはレーベルの左側に「An E.M.I. Recording」という文字の入ったセカンド・プレス。
タイトルの上に「Sold in U.K.〜」というリマークが入っていますので、遅くとも69年前半までのプレスということになります。
マトリクスはSIDE−1がXEX 709-1、SIDE-2はXEX 710-1、SIDE-3がXEX 711-1で、SIDE-4はXEX 712-1、 マザーおよびスタンパー・コードは順に、4/GH3/GGP1/OH2/GGMとなっています。

おなじみ4人のポートレイトと、歌詞の印刷されたポスター。






いちばん右下にはおなじみギャロッド社のクレジットがあります。

つづいてUKプレスの再発ステレオ盤をご覧ください。
レコード番号はPCS 7067-68です。



モノラル盤と同じようにラミネートされたヴィニール・コーティング・ジャケットで、 エンボス加工されたThe BEATLESのロゴとスタンプされたシリアル・ナンバーがあります。
内側も基本的にはモノラル盤と変わりませんが、トップ・オープニングではなく、 横からから出し入れするごくふつうのサイド・オープニングのスリーヴになり、折り返しもなくなっています。





インナー・スリーヴは「APPLE RECORDINGS」の文字の入った白いプレーンなものに変わっており、 アップル・レーベルも、モノラル盤がいわゆるダーク・グリーン・アップルだったのに比べると、 やや色の薄いライト・グリーン・アップルになっています。
セントラル・リマークもありません。
マトリクス関係はA面がYEX 709-11/HO、B面はYEX 710-17/GOH。 C面がYEX 711-11/RGで、D面はYEX 712-21/GHHとなっています。

さて、ちょっとシリアル・ナンバーをご覧ください。



2ndプレスといえるモノラル盤が0160313なのに対して、 3rdプレス以降の特徴を持つステレオ盤のナンバーは151762
つまりこちらのほうが番号が若いのです。
ところがよく見ると桁数が違っています。モノラル盤が7桁なのに、ステレオ盤のほうは6桁しかありません。
どうやら70年代に入って再発されたステレオ盤のナンバーは6桁だったようです。フォントもちょっと違っています。
ということは6桁と7桁という桁数の違いはあっても、同じシリアルのアルバムが存在するということなのでしょうか。
どなたかご存知の方がいらっしゃったらお教え願いたいと思います。

次に国内盤をご覧ください。
まず丸帯つきの国内初盤。
UK本国より2か月遅れの69年1月21日に東芝音工よりリリースされました。
ステレオのみの発売でレコード番号はAP-8570-71




ぼくの持っているものは、シリアル・ナンバー A 033928で、69年のプレスでしょうか。
このアルバムからアップル・レーベルになったので、帯もそれまでのものとは違うタイプのものに変更になり、 「丸帯」とか「ひょうたん帯」とか呼ばれる帯がついています。
帯のコピーは「最新録音盤 豪華カラー・ポートレート付き!!」というかなり素っ気ないもの。



ラミネート・コーティングはありませんが、それ以外はUKオリジナル盤に準じていて ロゴもエンボスになっており、シリアル・ナンバーもついています。
光沢のある紙質なので高級感はあります。
ヴィニール・コーティングのない分、エンボスされたロゴがくっきりして見えます。



ゲイト・フォールド・スリーヴの内側も光沢があります。 帯は補充表のあるタイプ。
取り出し口はふつうの国内盤と同様サイドになっています。



国内初のアップル・レーベルはUK盤とほぼ同じようなデザインですが、かなり明るい色になっています。




ディスクはエヴァークリーン・シリーズの赤盤で、ブラック・インナーに入っています。
このインナーはUK盤と微妙に紙質が違っています。国内盤のほうがやや薄手で光沢があるようです。



バック・カヴァーの右下には「東芝音楽工業株式会社」のクレジットがあります。
その上に載っているのは、国内盤だけについていた曲目カードです。

4枚目は国内盤2ndプレス。




帯がフォーエヴァー帯になり、ディスクが黒盤になりました。
帯のコピーは「サーフィンからアバン・ギャルドまで全30曲、音楽空間の全てに翼を広げるビートルズの 才能がここに結集」という、ちょっと今となっては的外れな恥ずかしいものになっています。
それ以外はファースト・プレスと同じ。シリアル・ナンバーはA 105702です。
3rdプレスになるとレコード会社の表記が「東芝EMI」になります。
そして国内盤は4thプレスの旗帯のころまでシリアル・ナンバーがプリントされていました。

つづいて86年6月4日にリリースされた限定モノラル盤です。
レコード番号はEAS-67157-58




シリアル・ナンバーはありませんが、The BEATLESのロゴはエンボス加工されています。 オリジナルにはない「mono」のロゴが右上にプリントされています。
「来日20周年特別企画」と書かれた赤帯つき。

ジャケットはラミネート・コーティングではありませんが、光沢のある美しいものです。





ディスクは赤いヴィニール製で、オデオンの赤盤とは色も材質も異なっています。
ビートルズ・シネ・クラブ サウンド研究会による解説と歌詞・対訳がついています。
つづいてUS盤です。こちらをクリックしてください。




© 2004 ryo_parlophone




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