with the beatles大好きです、このアルバム! 哀愁の漂う「Not A Second Time」や、
ポールのメロディー・メイカーとしての資質がいかんなく発揮された「オール・マイ・ラヴィング」など、
オリジナルがすばらしいのはもちろんですが、カヴァー曲の質が高いことも特筆すべき点だと思います。 もうひとつ、このアルバムで素晴らしいのがジャケット。 タイトル・ロゴの小ささも、63年という時代を考えれば、よくレコード会社がOKしたなあと思います。 さて、能書きはこれくらいにして(笑)、さっそくレコードの紹介にいきましょう。 まず、UKオリジナルのイエロー・パーロフォン盤です。 |
スリーヴは表にヴィニール・コーティングが施され、裏は三方に折り返しのあるフリップ・バックで、
フロント・カヴァー左上のパーロフォン・ロゴは『PPM』が赤地であったのに対して、黒地になりました。 |
『PPM』のマトリクスが、6thプレスでさえ枝番が−1だったのに比べると、
この『with〜』はどんどん枝番が大きくなっていったようです。 この最後の数字が1かそれ以外かで音が全然違うなんてことをみんなが知っているのですから、 ビートルズ・ファンの探究心というのはすごいものです。 2ndプレス以降はレーベルの「Money」の出版社名が「Dominion」になります。 ここに掲載したのは、XEX447-5N、XEX448-5Nという、おそらくは4thプレス。 |
これにも「SOLD IN U.K.〜」というリマークはありません。 インナー・バッグはファーストも4thプレスも「USE 'EMITEX'」と書かれたおなじみのものです。 次はおそらく7thプレスであろう−7N盤。 |
ここに掲載したものはジャケットがErnest J.Day社製で、
フリップバックの折り返しの幅も形状もGarrod & Lofthouse社製とは異なります。 さらにフロント・カヴァーのmonoロゴの位置が異なっています。 上がギャロッド、下がアーネストです。 最後の「O」からジャケット端までの距離にはずいぶん差があります。 バック・カヴァーのB面3曲目の表記はここにきてやっと「GOT A」に統一されますが、 いかにも「A」を1個消しましたというレイアウトは笑わせてくれます。 レーベルは4thプレス以降は変化がないようです。 |
このレーベルにもリマークがありませんから、64年の初頭ごろのプレスだと思われます。 |
ぼくは4枚のオリジナル・モノラル盤を持っていますが、インナー・バッグには2種類あるようです。 すべて中央の窓の部分が透明なポリエチレン製の「EMITEX」で、 左下に「PATENTS APPLIED FOR」のクレジットがありますが、 そのうち3枚は、右下の表記が「MADE IN GREAT BRITAIN」、残りの1枚は「MADE IN ENGLAND」になっています。 |
つづいては、シルヴァー・パーロフォンのステレオ盤です。
ジャケットはヴィニール・コーティングされたフリップ・バックで、オリジナルと同じ仕様ですが、
表ジャケットに「stereo」の表記のないタイプ。 |
イエロー・パーロフォンからシルヴァー・パーロフォンに変更されるのは69年のことですが、
EMIのロゴが下部に1つしかない、通称1EMIマーク(1EMI Boxed Logo)と呼ばれるレーベルは、この年だけのようです。 もう1枚、シルヴァー・パーロフォンのステレオ盤をご紹介しましょう。 |
今度は70年代後半にプレスされたもので、コーティング・ジャケットですが、裏の折り返しはなく、
表にはstereoのラージ・ロゴがあります。 |
レーベルはEMIのロゴが上下に2つあるタイプ(通称2EMIマークス)。
リムのコピーが「EMI RECORDS〜」で始まる後期タイプです。 さて、余談ですが、ぼくが以前からとても気になっていたことがあるんです。 |
左がオリジナル、中が2マークスの再発盤、右がそのリンゴのリング(?)の拡大写真です。 つづいて国内盤です。 |
ディスクは当時レギュラーだった赤盤ですが、ごく少数黒盤も流通したようです。
インナーはアド・スリーヴで、『ヘルプ!』が載っています。
『Vol.1』と同じように、アイドル然としたポートレイトと歌詞の印刷された豪華ブックレットが綴じこまれていますが、
『Vol.1』が一人一人の
写真だったのに『Vol.2』ではグループの写真になっています。
7枚めはレーベルがアップルになってからの再発盤です。レコード番号はAP-8678で、おそらく69年の リリースだと思います。
この赤い帯はオデオン盤と基本的には同じものなので、この「BEST!」という表記を見て
ベスト物のコンピレーションだと思い込んだ人が
当時は多かったのではないでしょうか。
綴じ込まれた写真集もそういった雰囲気を醸し出しています。
ヴィニール・コーティングはなくなりましたが、厚手の紙にニス塗りのスリーヴで、なかなか美しいものです。
ディスクは当時としては珍しい赤盤。
アップルのマークは黒盤に比べるとしっかりと色が載っています。
インナー・バッグはおなじみアップルのブラック・インナーです。
つづいてご紹介するのは、76年リリースのオリジナル・ジャケット復刻盤です。
旗帯つきで、レコード番号はEAS-80551。 なぜかこんなものまで、ぼくは2枚持っているのですが(表現が悪くてすみません)、 1枚は帯の裏にあるはずの広告がありません。...1stプレスなのかな(笑)。 ディスクはアップル・レーベルの黒盤でステレオ音源、『ステレオ!これがビートルズ Vol.2』 についていたのと同じ写真を使った豪華ブックレットつきですが、さらに平田良子さんによる解説と対訳がついています。 この平田さんの解説は、コンパクトにまとまっていてポイントを押さえたとてもいい解説だと思います。 9枚めは86年に発売された限定のモノラル盤。 |
レコードは赤盤ですが、OdeonやAppleの赤盤とは盤質も色も違います。
レーベルはEMI/Odeonで、レコード番号はEAS-70131。 ビートルズ・シネ・クラブ サウンド研究会による解説と歌詞、山本安見さんによる対訳がついています。 さて、サウンド・インプレッションは
第12回『with the beatles』7種徹底比較!をご覧ください。 |
© 2004 ryo parlophone
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||