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PLEASE PLEASE ME

(catalog number) MFSL-1-101
(release date/Box Set) Sept. 1982
(release date/ Series ) Jan. 1987
(release date/UK Export) Mar.1987

えー、皆様のご要望にお答えして(?)、 ついに始まりました新シリーズ、「モービル・フィディリティ・サウンド・インプレッション」。
第1回目は、「BEATLESのアナログ盤」 のコーナーで、あまりにも画像を置き過ぎて、サウンドについてまったく触れられなかった、 『プリーズ・プリーズ・ミー』について書いていきたいと思います。

ただし、最初にお断りしておかなければなりません。
コレクションを始めるときに、ぼくは基本的にオリジナル・モノラル盤を集めたいと思いました。 ステレオ盤はシルヴァー・パーロフォンでいいや、と。 ですから、本来ならばモービル盤と比較対象になるべき、オリジナル・ステレオ盤を持っていません。 やや変則的なリポートになることをご了承いただきたいと思います。

……というふうにして、昨年の3月にはじめたこのコーナーですが(笑)、今回ゴールド・パーロフォンの2ndプレスと、 5tnプレスのオリジナル・ステレオ盤を手に入れたので、再度これらのアルバムを聴き比べてみることにしました。

今回試聴したのは、次の6枚のアルバムです。

(1) オリジナル・ゴールド・パーロフォン モノラル盤 2ndプレス (1963)。略称ゴールド・パーロフォン
(2) オリジナル・イエロー・パーロフォン モノラル盤 4thプレス (1964)。略称4thプレス
(3) 東芝EMI 限定プレス モノラル盤 (1986)。略称 限定モノラル盤
(4) オリジナル・イエロー・パーロフォン ステレオ盤 5thプレス (1965〜68)。略称5thプレス
(5) シルヴァー・パーロフォン ステレオ盤 (70年代後半)。略称 シルヴァー・パーロフォン
(6) モービル・フィディリティ・サウンド・ラボ ステレオ盤 (1986)。略称 モービル盤



まず、基本の音を確認するためにゴールド・パーロフォンを聞いてみます。
レコードに針を落として、音が出た瞬間にぶったまげる!
「なんじゃこりゃあ!!」
……って、いくらなんでもそんなことはありませんよね、おんなじラッカー盤なんだから。
と思うでしょ(笑)。
でも、やっぱり違ってました、不思議ですね〜。
とにかくラウドで鮮度の高い音です。
ポールのベースは太くてブンブン唸りをあげ、リアルなヴォーカルとギターがそこに絡みます。
おもしろいことにジョージの弾くデュオ・ジェットが新品のギターの音に聞こえるんですね。
エッジの効いたハードな音で、バリバリと弾く感じがよく出ています。
リズム・セクションが楽曲全体を引っ張ってゆくという基本的なスタイルも、 非常に鮮明に音に表れていると思います。
つづいて4thプレスのモノラル盤です。
聴感上のゴールド・パーロフォンとの差はごくわずかだと思います。 1枚だけ聞かせられて、ゴールドかイエローかと尋ねられてもまず答えられませんね。 でも聴き比べると、わずかですがはっきりとした差があります。
低域がほんの少し控えめになり、ヴォーカルが前に張り出してきます。
ジョンの声も張りがあって若々しく響き、コーラスはモノラルなのにきちんと聞き分けられます。
ジョージの弾くデュオ・ジェットは少し角が取れて、エコー感も微妙に増えた感じがします。
次に限定モノラル盤です。
ぼくは以前から、このシリーズが好きで、10タイトルすべて揃えました。
今回聞いた印象も、大変好ましいものでした。
オリジナルとくらべると、音が塊りとなって迫ってくるような圧倒的な迫力という点ではかないませんが、 ラウドでありながら、非常にバランスのよい音だと思います。
86年当時の新しいカッティングのせいか、楽器や声にまとわりつくノイズ成分が少なく、 ピアノやリズム・ギター、シンバルなどもすっきりとした美しい響きを聞かせます。
音像が小さくまとまっているのも印象的です。
それではステレオ盤です。
まずオリジナルの5thプレス
低域はモノラル盤ほど伸びていませんが、バランスの整った見事なミックスだと思います。
チャンネル・セパレーションがすこぶる良好で、総じてヴォーカルやコーラスもそれぞれの楽器の音も、 たいへん丁寧に美しく録られているといった印象です。
Misery」のイントロでジャラランと鳴るJ−160Eは、チェンバロのような甘い響きでゾクゾクします(笑)。
とても40年以上前の録音とは思えません。
つづいてシルヴァー・パーロフォン
マトリクスの枝番は両面とも「2」で、新しくカッティングされています。
全体的に中域が張り出して、ヴォーカルをリアルに聞かせます。
ただ、部分的には高域がノイジーで耳障りに聞こえるようなときもありますし、 ポールの弾くベースは、やや輪郭がぼやけ気味で、 エコーをかけたジョージのギターも、少し鮮度が落ちた感じに聞こえます。
たとえば、右チャンネルにヴォーカルとコーラスとギターが入っているような場合、 三つの音が渾然となって分離が悪いなという印象になります。
では、モービル盤です。
オリジナル・モノラル盤と比べると、やはり低域はやや迫力不足に聞こえます。
けれど出ていないわけではなく、引き締まった低音なんですね。
オリジナル・ステレオ盤のバランスのよさはそのままに低域の伸びを加えたような感じでしょうか。
5thプレスのステレオ盤と比較して優れていると思うのは、たとえばスタジオの空気感がきちんと表現されることです。
Anna (go to him)」では8ビートの6拍目のシンバルがアクセントになっていますが、 木のスティックが金属を叩くアタック音と、そのあとの余韻がきれいに分離して部屋の中に響きます。
オリジナル盤はそこまで分析的に音楽を聞かせません。
したがってバンドとしてのグルーヴはやはりオリジナル盤が優っていると思います。
逆に、こんな音が入ってたのか!という発見があるのはモービル盤のほうです。
ちょっぴり風邪を曳いていたジョンの、鼻声がすごく色っぽく聞こえるのも、 ハーモニカの音がきれいに響くのもモービル盤のほうだと思います。
ただしジョージ・マーティンの弾くピアノの音は、オリジナル盤のほうがずっと本物の音がしました。
最後にオマケ。
モービル盤のブートCDはどうでしょう。
実はオーディオ・ルームできちんと聴いたのは初めてです。









……やかましいだけです(笑)。

やっぱり車で聞くのが正解かな。

© 2004-5 ryo parlophone

BEATLESのアナログ盤『プリーズ・プリーズ・ミー』を見る






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