BEATLESのアナログ盤REVOLVERいよいよこのシリーズも第10回を迎え、最近高評価の著しい『リヴォルヴァー』の登場です。 発売後にはアメリカ・ツアーが行われましたが、このアルバムからは1曲も演奏されることなく、
8月29日のサンフランシスコ、キャンドルスティック・パークの公演を最後に、
ビートルズは演奏活動をやめてしまいます。 イラストを大胆にあしらったコラージュ風のジャケットはハンブルグ時代からの友人で、マンフレッド・マンのベーシストとして、
あるいは『イマジン』のセッションなどでも活躍したクラウス・フォアマンの手によるものです。 ではまず、UKモノラル盤からご覧いただきましょう。 |
このレコードからモノラル盤とステレオ盤のレコード番号の数字部分が共通になります。 |
ブラック・アンド・イエロー・レーベル(通称イエロー・パーロフォン)で、リムのコピーは「THE GRAMOPHONE CO LTD〜」で始まるタイプ、
スピンドル・ホールの上に「SOLD IN U.K.〜」というセントラル・リマークが記載されています。 ちょっと写りがよくありませんがSide-2のマトリクスXEX 606-1です。 インナー・スリーヴはそれまでのEMITEXに代わって、このアルバムから白いプレーンなものになりました。 左下の表記は「PATENTS APPLIED FOR」となっています。 つづいてはマトリクスの枝番が-2/-2となる2nd プレスです。 |
フォントやレイアウトは1st プレスとまったく変わっていません。 もう1枚モノラル盤を。 |
やはりフォントやレイアウトは1st プレスと同じです。 4枚目はオリジナル・ステレオ盤です。 |
フロントだけヴィニール・コーティングが施されたフリップバック・スリーヴで、Garrod & Lofthouse社製です。 |
レーベルは同じくイエロー・パーロフォンでリムのコピーは「THE GRAMOPHONE CO LTD〜」で始まるタイプ、
スピンドル・ホールの上に「SOLD IN U.K.〜」というリマークが記載されています。 マザーおよびスタンパーはSide-1が3 /LM、Side-2が2 /PTとなっています。 つづいて再発ステレオ盤です。 |
ぼくが所有しているレコードはおそらく70年代初期のプレスで、 オリジナルと同じように表はヴィニール・コーティング、裏は折り返しのあるフリップバック、Garrod & Lofthouse社製ですが、 フロント・カヴァーにstereoの表記がありません。 |
70年から73年にプレスされた2EMIマーク、リムのコピーが「THE GRAMOPHONE CO LTD〜」で
始まるタイプのレコードです。 マトリクスはYEX605-2、YEX606-2、マザー番号とスタンパー・コードはA面が1/G、
B面が1/Rとなっています。 つぎにUS盤をご紹介しましょう。 |
レコード番号はST-2576で、シュリンクがついたままになっています。 |
おなじみのレインボウ・レーベルで、他のスクラントン・プレス同様、Side-1の「1」が「I」になっています。 前作の『ラバー・ソウル』と同じようにUK盤とは収録曲に違いがありますが、 今回は先行するUS編集アルバム『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』(66年6月リリース) にジョンの曲が3曲収録されたため、UK盤よりジョンの曲が3曲少ない11曲収録というかたちになっています。 もう1枚は再発のアップル盤です。 |
マトリクスは手書きで、それぞれ1-2576-A-19、2-2576-F-20となっていて、
ステレオを表すST というプリフィクスはありません。
つづいて国内盤を5枚ご紹介しましょう。 |
レコード番号はOP-7600で、両面ともヴィニール・コーティングされた豪華なスリーヴです。 |
レコードは赤盤で重さは140g。
次はカタログ・ナンバーがAP-8443に変更された国内盤3rd プレス。 |
初盤と同じように両面コーティングされた厚紙ジャケットですが、レーベルがAppleに変更された あとのもので、69年ごろのリリースでしょうか。
ディスクの重量は125gで、あきらかに軽くなっています。 次は社名が東芝EMIになってから出た国内盤4thプレス。 |
レコード番号はAP-8443のままで、「フォーエヴァー帯」とよばれる帯がついています。 |
左が初盤。折り返しは内側にあるので外からは見えません。右は4thプレス。折り返しが外にあります。 こちらは3rd プレスと4th プレスを比較したもの。 |
ディスクの重量はさらに軽くなってわずか105g。 つづいて82年1月21日にリリースされた限定モノラル盤です。 |
「the beatles original mono record」「限定発売カラー・レコード RED」と書かれた
黒い細帯がついています。 |
赤いディスクは、エヴァークリーン・シリーズの赤盤とは盤質も色も違います。重さは125g。 もう一枚は86年6月に発売された、再発の限定モノラル盤。 来日20周年特別企画と書かれた赤い太帯がついています。 |
帯が違う以外は、レコード番号やジャケット、レコードの仕様など82年のものとまったく同一です。 |
帯以外でこの2種類の国内限定モノラル盤の違いを見ておきましょう。 もうひとつはレーベルです。 |
左が82年盤で、「MONO」の下のマトリクス表記が「YEX-605-M」となっています。
(モノラル盤だからXEXのはずなんですが…笑。) アナログ盤最後は84年9月にリリースされたモービル盤です。 |
ビニール・コーティングではありませんが、艶のある美しいスリーヴ。 |
なかからレコードを取り出すと、こんなふうに厚紙でできた保護紙に挟まれた状態です。
インナーも静電気を防止する働きがあると謳われています。 では恒例になりました(?)オマケです。
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写真集は『ウィズ・ザ・ビートルズ』以来ジャケットの写真を撮ってきたロバート・フリーマンのもので、
フリーマンの直筆サインと限定番号が書かれたシートが入っています。
こちらは写真集の中味。 |
セッション中のメンバーやジョージ・マーティンのようすを捉えた写真が48ページにわたり掲載されています。 ジョージの弾くストラトのネックにはびっしりとトラ目が入っています。う、うらやましい……。 各レコードの音質評価については、 モービル・フィディリティ・サウンド・インプレッションのコーナーで取り上げています。 あわせてご覧ください。 また、これはいつになるかわかりませんが(笑)、そのうちマトリクス-1、-2、-3、82年国内盤、86年国内盤による、 「モノラル盤5枚徹底比較試聴」というのもやってみたいなあと思っています。 なお、矢印帯のジャケットの修正についてDAYS OF MUSIC & MOVIESの
国内盤ジャケの怪 『リヴォルヴァー』篇というところで
取り上げています。 |
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